地域(泰阜村)について

about YASUOKA in NAGANO

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こどもの学びを大切にする村。貧すれど貪せずの精神

 
長野県の南端、天竜川が底を流れる伊那谷に囲まれた急峻な場所に位置している泰阜村。人口は1500人ほど、国道も信号もコンビニも、特別な観光資源もない「なにもない」と言われる村です。日本全国にある小さな山村と同様に、高齢化と少子化が進み、保育園、小学校、中学校は村にひとつずつ。大きな商店もない、静かな村です。
 
面積の86%を森林に囲まれ、広く平らな土地が少ないため農業のみに頼ることができず、貧しい村が故に昭和初期には満蒙開拓に多くの村民を出した歴史もあります。時期を同じく世界恐慌の際は、教員給与の1割を学校費に寄付をお願いするほど村財政が困窮しました。しかし「一時的にしのぐことよりも、こどもの未来の教育に投資すべき」と進言を受け、学校美術館を建設します。「貧すれど貪せず」の精神から、こどもの教育を大切にしてきた土地柄でもあります。

 

なにもない村は周回遅れのトップランナー

 
住民参画の意識が非常に高く、道路の清掃や学校の草刈、道脇の花を植えるなどは結いの精神で行われています。また村の行事を自ら企画したり、村の未来のために新たな団体やグループを立ち上げたりと住民の主体的な関りがたくさんあります。
 
「なにもない」村だったが故に、自然と共生し、ないものは作り、知恵を出し、協働の精神が育まれてきました。前村長は「都会の背中を追ってきたが、今は一周遅れのトップランナーだと感じている」と話します。これまでマイナスに捉えられた不便は、主体性、協働といった現代社会にこそ求められているものを生み出しています。現在は、あるがままの山村の価値を大切にする地域づくりを推し進めています。

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村とグリーンウッド

 
だいだらぼっちの設立は1986年。その当時はこどもを取り巻く問題が社会で顕在化され、スパルタ教育、体罰などで問題を正そうとする時代でもありました。だいだらぼっちもこどもの問題を矯正する施設と捉えられ、設立当初は反対運動があるなど、地域に溶け込む ことが 難しい時代もありました。しかし、その時々のこども、スタッフの活動 を理解してもらう努力により、少しずつ地域住民として認められてきました。現在は村の保育園児への野外保育活動や学童の委託など、村行政とも様々な連携事業を行っています。またスタッフが村民となり、集落の役員や、PTA、消防団の活動に関わったり、スタッフのこどもが地域の小中学校に通うなど地域の担い手となり、団体以上に村民としての役割にも期待されています。
 
 

地域の未来を創る

 
村の未来を担うこどもたちのために、グリーンウッドの持てる資源を活用して、幼児向けの野外保育や放課後児童クラブなど、村内向けの様々な教育事業をおこなっています。

 
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